工程1 植林
まずは計画された土地に苗木を植えていきます。スギやヒノキは主に3月4月ごろに植林します。
苗木を植える前に「地ごしらえ」という作業があります。これは、伐採作業を終えた場所に残された木の先端部や枝、刈り取った低木や雑草などを、植栽しやすいように片付けたり、整理、集積したりする作業です。
吉野地域の植林は他の地域より密に植栽しています。おおよそ1m間隔で1人1日あたり400本くらい、最終的には1haあたり5000本から1万本くらいを植えていきます。密植によってまっすぐ上に伸びた目の細かい木が育ちます。
植林をするときには、山の地形やもともと植わっていた木を見ながら、どこがスギまたはヒノキに適しているかを判断します。スギやヒノキによって適した土地は違うからです。スギは肥えている土と水を好み、ヒノキは尾根筋など痩せ地であっても適応できるのです。