2023.09.21(更新日)
プリツカー賞受賞の「RCRアーキテクツ展」が開催中、スペインへ渡る日本文化
- Exhibition of RCR Arquitectes, the Winner of the Pritzker Architecture Prize – Japanese culture traveled to Spain
- 获得过普利兹克奖(The Pritzker Architecture Prize)的“RCR 建筑事务所”正在展览中,渗透到西班牙的日本文化。
- 獲得過普利茲克獎(The Pritzker Architecture Prize)的“RCR 建築事務所”正在展覽中,滲透到西班牙的日本文化。
- 프리츠커(Pritzker)상 수상의 ‘RCR 아키텍트전’이 개최중, 스페인으로 건너가는 일본문화
いま世界中で注目を集めている「RCRアーキテクツ」が、現在、東京・乃木坂の「TOTOギャラリー・間」で展覧会<RCRアーキテクツ展 夢のジオグラフィー>を開催しているのです。
展覧会の一般公開前日に行われたレセプションには、ピジェム氏、ヴィラルタ氏が来日しました。
- Have you ever heard of the RCR Arquitectes? It is an architecture studio which was founded in 1988 by Rafael Aranda, Carme Pigem and Ramon Vilalta in their hometown of Olot in Catalonia, Spain, about 150 km from Barcelona. In 2017, the studio won the Pritzker Architecture Prize, which is known as the architecture’s version of the Nobel Prize. The jury acclaimed their works, saying “The siting of buildings, the choice of materials and the geometries used are always intended to highlight the natural conditions and pull them into the building”.
The RCR Arquitectes, which is now drawing the world’s attention, is currently holding the “RCR Arquitectes Exhibition: Geography of Dreams” at the TOTO Gallery Ma in Nogizaka, Tokyo.
Carme Pigem and Ramon Vilalta visited Japan and attended the reception held the day before the exhibition’s public opening. - 听说过“RCR 建筑事务所”吗?1988年拉斐尔•阿兰达(Rafael Aranda)、卡莫•皮格姆(Carme Pigem )和拉蒙•比拉尔塔(Ramon Vilalta)三人在距离巴赛罗150公里的自己故乡西班牙赫罗纳省奥洛特镇成立了个人工作室“RCR 建筑事务所”。 2017年评审辞中称赞其作品“以期协调自然与空间之美、兼顾材料与工艺,自然景观与人文建筑有机融合,从而创造出与时空紧密联结的建筑物。”获得了建筑界的诺贝尔奖之称的普利兹克奖(The Pritzker Architecture Prize)。
世界广受关注的“RCR 建筑事务所”,现在在东京乃木坂的“东京TOTO间画廊”举办“RCR 建筑事务所——梦想之地(Geography of Dreams)”展览。
皮格姆(Pigem)和比拉尔塔(Vilalta)来日亲自出席了公展前日举办的招待会。 - 聽說過“RCR 建築事務所”嗎?1988年拉斐爾•阿蘭達(Rafael Aranda)、卡莫•皮格姆(Carme Pigem )和拉蒙•比拉爾塔(Ramon Vilalta)三人在距離巴賽羅150公裏的自己故鄉西班牙赫羅納省奧洛特鎮成立了個人工作室“RCR 建築事務所”。 2017年評審辭中稱贊其作品“以期協調自然與空間之美、兼顧材料與工藝,自然景觀與人文建築有機融合,從而創造出與時空緊密聯結的建築物。”獲得了建築界的諾貝爾獎之稱的普利茲克獎(The Pritzker Architecture Prize)。
世界廣受關註的“RCR 建築事務所”,現在在東京乃木阪的“東京TOTO間畫廊”舉辦“RCR 建築事務所——夢想之地(Geography of Dreams)”展覽。
皮格姆(Pigem)和比拉爾塔(Vilalta)來日親自出席了公展前日舉辦的招待會。 - ‘RCR 아키텍트(RCR Arquitectes)’라는 이름을 들어보신 적이 있나요? 1988년에 라파엘 아란다(Rafael Aranda), 카르메 피젬(Carme Pigem), 라몬 빌랄타(Ramon Vilalta) 씨가 바르셀로나에서 150km 정도 떨어진 그들의 고향, 스페인 카탈루냐 지방 올로트(olot)에 설립한 건축 스튜디오입니다. 2017년에는 ‘건축과 부지의 관계, 소재의 선택, 기하학을 구사해 자연환경을 살려 건축에 담아내었다’는 평가를 받고, 건축계의 노벨상이라고 불리는 프리츠커상을 수상하였습니다.
지금 세계적으로 주목 받고있는 ‘RCR 아키텍트’가 현재 도쿄 노기자카 ’TOTO갤러리・間(마)’에서 전시회 <RCR 아키텍트전 꿈의 지오그래피>를 개최하고 있습니다.
전시회의 일반공개 하루 전에 행해진 연회에는 일본을 방문한 피젬 씨, 빌랄타 씨가 참석하였습니다.
RCRが想い描く“夢“の一大プロジェクト
この展覧会では「RCRアーキテクツ」(以下、RCR)が、スペインのカタルーニャ地方で進行している「ラ・ヴィラ」プロジェクトを紹介しています。「ラ・ヴィラ」は「夢」をテーマに、人々が集い、自然を体感し、「開かれた研究の場(ラボラトリー)」が作られることを標榜し、「森林と水の流れ、そして記憶の住まう土地(ジオグラフィー)」に、研究施設や工房、宿泊施設、パビリオンなどを配する一大プロジェクト。その広大な敷地は、140万平方メートル(東京ドーム30個分)にも及ぶのだとか。
その「ラ・ヴィラ」プロジェクトのひとつが、「紙のパビリオン」です。「紙のパビリオン」は、奈良県吉野町の人々の協力で吉野の木材を使用したもので、今回の展覧会では「紙のパビリオン」の構造体の一部を展示するほか、RCRが吉野町の山林や製材所をめぐる旅や、オロットではオフィスの様子やラ・ヴィラの森などをとらえた、ドキュメンタリー映像も紹介しています。
ラ・ヴィラを彩るRCR作品の数々
会場に入り、まず目をひいたのが、吉野で漉いた和紙に、水彩で描かれた「ラ・ヴィラ」の全体図でした。まるで抽象画のように詩情たっぷりに描かれた全体図の上には、いくつものスケッチが飾られています。
そして、その全体図を囲むように、「トゥッソル・バジル陸上競技場」(スペイン・オロット、1991〜2012年)、「ラ・リラ・シアター・パブリック・スペース」 (スペイン・リポイ、2011年)など、RCRの6つの代表作品の模型や映像が展示されていました。
2023.09.21(更新日)
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国境を越え魅せられる、吉野スギと職人の技術
今回の展示のハイライトともいえるのが、「ラ・ヴィラ」で最初に建てられる建物であるという「紙のパビリオン」です。素材には、吉野スギのほか、吉野スギを使った和紙を使用。屋外には、吉野の大工・桝谷貴仁氏が加工を担った、パビリオンの構造体の一部を展示しています。屋外に展示された構造体からは、吉野スギの心地いい香りがほんのりと漂っていました。
桝谷氏にお話を伺いました。
「これまで経験したことのないデザインに触れることができ、刺激的でした。今回のプロジェクトに参加できたことをうれしく思います。」
また、今回使用した吉野スギについては、「なかなか触れることのできない、人によっては一生触ることもないようなすばらしい木。大工冥利につきます」とコメント。「年輪がとても細かく、また油分も多くツヤもあります。実際に木材に触れてみて、江戸時代から今まで、無傷で育っているというのはすごいことだなと改めて感じました。」
なお、この構造体の一部は単なる模型ではなく、展示終了後、「ラ・ヴィラ」の建物の一部として使用されるそうです。
和紙に描かれた吉野の木々たち
4階の展示スペースでは、RCRの自然観を表したインスタレーション「書かれた、そして描かれた風景」を展示しています。見る人によって印象は異なりますが、天井から吊るされた吉野の手漉き和紙はまるで森のようにも思えました。窓から差し込む光や風を受け、刻一刻と表情を変えます。和紙を通した光は暖かく柔らかく、まるで意思を持っているかのように雄弁です。実際の「紙のパビリオン」でも、ガラスの間に和紙を挟んで、屋根や壁に利用するのだそうです。
「吉野の森での体験を再現した」(ピジェム氏)というこのインスタレーションには、「私たちは自然の一部」というRCRのフィロソフィーそのものも体現されているといっていいでしょう。来日中に行われた講演会で、ピジェム氏は、吉野町とのプロジェクトはビジネス的な契約ではなく、「そこにあるものや吉野町の人々とコミュニティとして繋がっている」と語っていました。
その奥では、RCRが2017年に吉野を訪れた時の映像「吉野の森、ラ・ヴィラの森」の映像が流されています。バルセロナを拠点に、建築写真家として活動する鈴木久雄氏が手がけた映像は、RCRの作品とリンクするように、吉野の自然と寄り添い、そして、神々しいものでした。
2023.09.21(更新日)
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世界中の人たちが学び、大切にしていきたい文化
レセプションの合間に、ヴィラルタ氏に話を聞くことができました。吉野の森の印象を尋ねると、彼は「吉野の森は、私たちに日本の木造建築の文化を示す存在です」と即答。そして、こう続けました。
「奈良県吉野町を訪れ、吉野の仏像も、和紙のような儚いものも、同じ木からできていることに、感銘を受けました。世界中の人たちが学び、大切にしていきたい文化です。森はさまざまな生命が助け合い存在している複合体であり、私たちの創造の源です。この『紙のパビリオン』には、苗木を植えておき、大きくなったら植樹をするというコンセプトがあり、この小さなパビリオンが、世界中の人々が森や木の大切さに気付くきっかけになる、そんなシンボリックな存在になればうれしいですね」
そんな話を聞きながら、彼らの夢のジオグラフィー「ラ・ヴィラ」の森で、まるでずっと前からそこにあるように、心地良さそうに存在している「紙のパビリオン」の映像が脳裏に浮かぶようでした。
© Hisao Suzuki
“今の東京に必要なこと”を感じる特別な空間
レセプション後、昨年11月に<奈良の木見学ツアー>にも参加した、ブランディングディレクターの行方ひさこ氏に、今回の個展の感想をお聞きしました。
RCRのお二人がおっしゃっていた、『建築を通して夢を実現する』『建築は人と人との関係を濃密にさせていくもの』『自然と戯れるような建築を作りたい』という言葉が印象的でした。その視点で改めて彼らの建築物を見ると、全然異なる印象になります。また、『風景を最大限にいかすものが建築』とおっしゃっていましたが、作品はもちろん、彼らの空気感にもそれが表われているような気がして。今回、来日したお二人が大切にしているもの、人となりが伝わってきます。チャーミングで、ナチュラルな感じが、ジェーン・バーキンを彷彿させます(笑)。大都市ではなく、地元の田舎で事務所を構えたのは、彼らの意思表示なんでしょうね」
行方さんは、彼らの佇まい、作品が作り出す空気は、 「今の東京にものすごく必要なことだ」と感じたと言います。
「『昆布のように揺れる(4階に展示されていた)吉野の手漉き和紙には、どこか懐かしい気持ちになりました。難しいことを考えずに、彼らが言うようにふらっと“感じに”来ていただきたいですね。吉野の森やRCRの雰囲気が伝わる映像もおすすめです。」
RCRのポリシーは、「私たちにとって人生とは夢であり、建築とは夢を見るための道具である。私たちは夢と建築を通して、真に重要な現実を創造することができる。そのような夢を通して、私たちは人生をたどっていく」こと。その夢に、吉野の木材がどのように活かされていくのか──。心を躍らせながら、今後の活動を見守っていきましょう。
INFORMATION
RCRアーキテクツ展 夢のジオグラフィー
開催期間 | ~2019年3月24日(日) |
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会場 | TOTOギャラリー・間 (東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F) |
開館 | 11:00~18:00 入場無料 (月曜・祝日休館) |
会場 | TOTOギャラリー・間 (東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F) |
詳細はこちら | https://jp.toto.com/gallerma/ex190124/index.htm |
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