時代はさかのぼり江戸時代の話。香り高く強度の高い吉野スギは酒樽の木材として重宝されていました。その酒樽作りの過程で捨てられていた木材を利用して作られていたのが「割り箸」。奈良県下市町はそんな割り箸発祥の地です。今回おすすめする下市町の吉野杉箸商工業協同組合が手がける『吉野杉 割り箸セット』は割り箸の奥深さを感じられる一品。懐石用のお箸「利休箸」、利休箸の前身と言われる「卵中（らんちゅう）箸」、最高級品と言われる「天削箸」、ふだん使いに適している「元禄箸」、小判に似ていることでその名前がついた「小判箸」の5種類が1セットに。さらに、割り箸の歴史/各割り箸の役割や使い方などがまとめられている本（日本語/英語）も付いてくるので、外国の方へのおみやげとしてもぴったりですよ！

同じく吉野杉箸商工業協同組合が手がける『樽酒スティック』はお酒好きに全力で勧めたい一品。香り抜群の吉野スギをスティック状にしたこのプロダクトは、グラスに注いだお酒に漬けることで樽酒のような香りづけができるというもの。樽酒の独特の風味を家庭で再現でき、いつもの晩酌がさらに楽しめること間違いなし。水洗いで乾燥すれば繰り返し何度でも使えるのも嬉しいところです。

日本一とも言われる美しい桜の名所である奈良県吉野山。そんな吉野の桜の花びらをイメージして作られているプロダクトが『吉野小桜（箸置き）』と『桜ぷれいと（ミニプレート）』です。花びらをかたどった箸置きは1つ１つ控えめながら、華やかな印象に。桜ぷれいとはお菓子やコースター以外にも、アクセサリーなどを置く小物置きにしたり、使い方は自分のライフスタイルに合わせて自由自在。美しい木目が食卓や暮らしを照らしてくれそうなプロダクトです。

吉野材を使った「暮らしの道具」デザインコンペで優秀賞を獲得、それを商品化したプロダクトが『ランチョンボード』。スギのやさしい色合いが和食にも洋食にもマッチして、食卓をパッと華やかにしてくれます。いろいろな器を置いて使うもよし、そのまま食材を置いて使うもよし。また、裏面に滑り止めゴムが付いているのでテーブルを傷つけず滑らないように仕上げられているので安心して使えます。使えば使い込むほど、木の風合いの変化を楽しむことができる『ランチョンボード』でいつもの食卓がスペシャルな時間になるはず。

奈良県といえば、やはり「鹿」。ということで鹿をモチーフにしたプロダクト『こげ鹿鍋敷き』をご紹介。可愛らしいシルエットに罪悪感が生まれるかもしれませんが、思い切ってしっかり鍋敷きとして使ってください。なぜなら、日々使い続けていくことで表面に焦げ目がつき、鹿の背中部分の鹿の子模様が浮き出てくるという仕掛けがあるのです！だんだんとリアルな鹿に近づいていく鍋敷きに、愛着が湧いてくることでしょう♪

凛とした姿が印象的な一輪挿し『そよそよと』。淡い木の色合いや細長くスッキリとしたデザインの美しさは言わずもがな、そのネーミングの由来となる形状が素晴らしい一品。丸みを帯びている底の部分に適度な重さを加えて作られているため、風に吹かれても倒れず絶妙なバランス感でゆらゆら揺れるのです。風鈴のように、風情を感じられるお気に入りのプロダクトになるかもしれません。

大正14年から”筆“を作り続けている老舗「株式会社あかしや」が奈良の木材と出会ってつくりあげたのがこの『化粧筆』。木製の商品のなかでも珍しく、木の「こぶ（※）」の部分を柄に使用しているので、独特の木目模様・色合いのプロダクトになっています。オイルと蜜蝋（みつろう）で仕上げられているので高級感を感じられ、目を引く一品に。これでお化粧したら、お出かけ前から気分が上がること間違いなし！

※こぶ・・・木の表面が傷ついたり虫が樹内に入ったりする事で、その部分を修復する作業によりコブ状に盛り上がった部分。