吉野杉を使った風味豊かなお酒に酔いしれる。この夏おすすめのお酒5選と美味しい飲み方
ロックで飲みたい!吉野杉の香りがさわやかさを引き立てる「黄桜 涼の樽酒 純米吟醸」
純米吟醸のお酒を吉野杉の樽に2~3日寝かせて、樽の香りを纏わせる「黄桜 涼の樽酒 純米吟醸」。樽酒を造るにあたり、販売元の黄桜がさまざまなタイプのお酒を使って官能検査(人間の五感(目・耳・鼻・舌・皮膚)を使って品質を判定する方法)を行ったところ、香り高い純米吟醸を吉野杉で樽酒にすると、爽快感が増すことがわかり、このお酒が開発されたそうです。杉の香りが日本酒の味わいとマッチして、夏にぴったりの清涼感を演出してくれます。そして、おすすめの飲み方は、氷を入れたロックスタイル。米の旨みとコク、杉由来のフレッシュな香りがふわっと広がります。コップの縁に塩を付けて飲むと、一段とさわやかさがアップするそうですよ。さまざまなスタイルで飲みたくなる吉野杉の香りをまとった樽酒。この夏、ご自宅に常備してみてはいかがでしょうか。
吉野杉の木桶で熟成された、イタリアのビール「バラデン シャウユキオケ」
日本の発酵文化の礎になっている木桶が、イタリアの「ビール」と出会い、誕生した「バラデン シャウユキオケ」。イタリアのクラフトビールメーカーである「バラデン」のオーナー、テオ・ムッソ氏が、2015年に開催されたミラノ万博で小豆島の「ヤマロク醤油」と出会い、木桶を用いた昔ながらの醤油づくりを通して日本の伝統文化を守り続ける活動に深い感銘を受け、イタリアからも日本の伝統的木桶を保護したいとの思いからこの商品が誕生。開発時はヤマロク醤油から引き取った木桶を用いてビールを熟成させたそうですが、現在は、吉野杉の新しい木桶を用い、18ヶ月以上熟成させてビールを作っているとのこと。それぞれの国の伝統技術が融合した産物である「バラデン シャウユキオケ」は、泡も炭酸もないユニークなバーレーワイン(麦芽から作る長期熟成させたビール)です。ひと肌程度の温度でそのまま飲むと、吉野杉の優しい香りが感じられますよ。常識を覆す、カテゴリーには留まらないビールをぜひ一度、お試しください。ビールの懐の深さと杉のポテンシャルの高さにきっと驚くはずです。
INFORMATION
バラデン シャウユキオケ
販売業者 | 三井物産流通グループ |
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URL | https://mitsuifoods.co.jp/mfp/import/baladin/8032942297325.html |
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樽酒にこだわる清酒メーカーが作る、杉の芳醇な香りを纏った焼酎「菊正宗 吉野杉樽貯蔵焼酎 CEDAR CASK」
香り高い焼酎を、吉野杉の樽で約半年間寝かせ、清々しい香りをまとわせた「菊正宗 吉野杉樽貯蔵焼酎 CEDAR CASK」。昔ながらの製樽が廃れて行く中、樽職人を正社員として雇用しその伝統を継承する「樽酒の菊正宗」として知られる清酒メーカーならではの焼酎です。樽は釘を一切使わず、箍(たが)を使用して職人が手作りしています。また、樽の材料には樹齢百年を超える最高品質の吉野杉を使用しており、口に含むたびに杉の心地良い香りを感じることができます。製造にあたり吉野杉が選ばれた理由は、全国の杉で試したところ、いちばん香りが良く、菊正宗のお酒との相性も抜群だったためだとか。冷やしたグラスにロックで飲むのが夏のおすすめの飲み方です。吉野杉が育まれた100余年の歳月に思いを馳せながら、香りに癒されてください。
すっきりとした軽やかな口当たり!ほんのり杉の香りが漂う「長龍 吉野杉の樽酒 生囲い」
「長龍 吉野杉の樽酒 生囲い」は、創業翌年の1964年から樽酒を造っている長龍酒造が手がける生貯蔵酒です。樽材としては最上級と言われる吉野杉の甲付材(杉丸太の外側の白い部分「辺材」と中心側の赤い部分「心材」の境界部分)のみを使用した樽に、清酒を生酒のまま入れ、一定期間置いておきます。その後、瓶詰時に火入れをすることで、初々しくすっきりとした軽やかな口あたりのお酒が完成します。ひと口目は杉の香り、ふた口目はほんのり旨口、3口目はくせになる味わいが感じられて、普段あまり日本酒を飲まない方にもおすすめです。冷やしていただくのはもちろんですが、夏はオンザロックでレモンを添えて飲むとより一層、さわやかさが増して美味しく飲めるそうですよ。日本人の郷愁を誘う良質な吉野杉の「樽酒」を手軽に楽しみたい方におすすめのお酒です。
世界初!吉野杉の樽で熟成するウイスキー「神息」
奈良県内初となる、古民家を改修したウイスキー蒸留所で造られた「神息」。2年間海外産のオーク材の樽に貯蔵した後、更に1年間吉野杉の樽に移し替えて貯蔵した世界で初めてのウイスキーです。ウイスキー造りに吉野杉の樽を使用するのは珍しいと思いますが、独特な香りはウイスキーとよく合い、他では作り出せない滑らかな風味が特徴とのこと。48%というアルコール度数にもかかわらず、まろやかな味わいのため意外なほどするするといただけます。さまざまな飲み方に対応するウイスキーですが、夏場はロック、もしくはハイボールがおすすめです。ハイボールを作る際は、レモンは少し控えめにして、ぜひこのウイスキーならではの杉の香りをお楽しみください。
まとめ
酒造りに欠かせない樽や木桶と古くから縁の深い吉野杉。今では、日本酒だけでなく、ビールに焼酎、ウイスキーまで、幅広くお酒づくりに活用されています。この夏は、吉野杉によって熟成された、芳醇な香りとフレッシュさを併せ持つお酒を楽しんでみませんか。日本の蒸し暑い夏を涼やかに演出してくれることでしょう。