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奈良まほろば館が東京・新橋に移転オープン!レストラン&バルTOKiや奈良の名産品も

2021.11.19

奈良まほろば館が東京・新橋に移転オープン!レストラン&バルTOKiや奈良の名産品も

首都圏における奈良県の情報発信拠点「奈良まほろば館」が、今年8月、東京都港区新橋にリニューアルオープン。奈良の特産品を取り揃えたショップやカフェ&バー、観光コンシェルジュによるインフォメーションコーナー、県産食材を使ったレストランが併設された、東京にいながらにして奈良の魅力を存分に体感出来るブランドショップです。今回は、奈良の木がふんだんに使われた空間で古都・奈良の伝統と文化を伝える「奈良まほろば館」の楽しみ方をご案内します。

都心にいながら奈良の文化と触れ合える

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12年間営業を続けた日本橋から、今年8月に新橋エリアへ移転・リニューアルオープンした「奈良まほろば館」。JR新橋駅からは徒歩3分程という好立地に位置し、オフィス街でひときわ目をひく伝統色・蘇芳色をあしらったのれんをくぐれば、そこはまさに奈良一色。都会の喧噪を忘れてゆっくりと奈良の文化に浸れるスポットです。

ショップ・カフェ&バーで「奈良のいいモノ」を嗜む

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カフェ&バーを併設する1階のショップ

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奈良県内の社寺関連グッズも取りそろえている

カフェ&バーを併設する1階のショップでは、カッティングボードやお箸といった日常に取り入れやすい奈良の木のプロダクトをはじめ、「奈良で生まれたいいモノ」を豊富にラインナップ。アンテナショップとしては珍しい社寺関連グッズをはじめ、鹿や大仏さまといった奈良らしいモチーフをあしらった蚊帳ふきんや靴下などの雑貨類、産地直送の野菜や果物、ご当地グルメ、地元酒蔵の日本酒・クラフトビール等々、おうちでじっくり楽しみたくなる奈良の特産品をゆったりと買い回ることが出来ます。

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奈良の木のさまざまな表情を楽しむことができるカッティングボード

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奈良の木の香りや風合いを楽しむことができるお箸

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奈良の木の木目の美しさや温かな風合いを楽しめるお弁当箱やお皿なども

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鹿や大仏といった奈良らしいモチーフの蚊帳ふきん

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奈良県産の野菜たち

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奈良の蔵元の日本酒も多く取り扱う

また、奈良独自の商品を期間限定で展示販売するマーケティングエリアがあるのも、新しい「奈良まほろば館」の魅力のひとつ。定期的にテーマを設け、東京ではまだあまり知られていない奈良の逸品を紹介。来るたびに奈良を好きになれる、新たな発見に溢れています。

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奈良まほろば館オープニング時のフェア

そして、新しい「奈良まほろば館」最大の特徴が、ショップに併設されたカフェ&バー。ご当地グルメを東京で気軽にいただけると連日多くの人で賑わっています。フードメニューには、「炙り柿の葉寿司セット」や「季節の三輪そうめん」といった奈良の名物がずらり。近年、氷の神様をお祀りする氷宝神社を中心にかき氷の聖地として注目を集めている奈良の「季節のかき氷」も人気の一品です。夏季に限らず、秋には柿やさつまいものように季節を感じる食材と組み合わせたかき氷を通年で提供していく予定なのだとか。

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カフェ&バー
カウンター天板には吉野ヒノキが カウンターチェアには吉野スギが使用されている

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伝統色・蘇芳色と奈良の木が“奈良らしさ”を演出

この日は、大和鴨の奈良漬けやクリームチーズのたまり漬けといったユニークなおつまみとともに地元酒蔵の日本酒三種が楽しめる「日本酒飲み比べセット」をいただいてみました。お酒や食材など、提供メニューのなかにはショップで販売しているものもあるそう。口にして気に入ったものをその場で購入出来るのもショップ併設のカフェ&バーならでは。奈良への好奇心がさらに広がりそうです。

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作家による赤膚焼の器で旬のお酒を堪能できる「日本酒飲み比べセット」
この日の日本酒は、左から 北岡酒造(吉野町)特別純米「八咫烏」、千代酒造(御所市)特別吟醸「ろくまる 篠峯」、葛城酒造 純米大吟醸「百楽門」

カフェ&バーのカウンターには吉野ヒノキ、チェアには吉野スギを使用。「ご来店された方のなかには、カウンターやお料理に添える天削げ箸をキッカケに奈良の木の存在に興味を持たれた方も。お料理を楽しんでいただきながら、奈良の木の魅力にも触れていただければ」と語るのは店長の花岡さん。

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「奈良まほろば館」店長 花岡 芙喜子さん

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観光コンシェルジュ常駐。奈良への旅行計画を立てよう

「奈良へ行ってみたい!」という方にぜひ立ち寄っていただきたいのが、ショップに隣接するインフォメーションコーナー。奈良のご当地検定の最上級である「奈良まほろばソムリエ」の資格をもつ観光コンシェルジュの方が常駐、幅広い知識と最新の情報から、より素晴らしい奈良への旅を提案してくれます。なお、奈良の木の故郷(奈良県の林業発祥の地)・吉野エリアは、温泉や豊かな自然を満喫できる旅にオススメの地域とのこと。四季折々の美しさが待つ奈良へ足を運んでみたくなる、情報満載のコーナーとなっています。

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奈良まほろばソムリエの資格を持つ観光コンシェルジュ 則久 明子さん

2021.11.19

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五感で奈良を味わい尽くす。レストラン&バル「TOKi」

今回のリニューアルオープンに際し、2階にオープンしたレストラン&バル『TOKi』。運営を務めるのは、川島 宙氏。奈良東大寺旧境内跡地に位置し、土地が擁する自然や歴史、文化を素材として料理に落とし込むローカルガストロノミーの先駆けとして美食家を唸らせてきたモダンスパニッシュレストラン『akordu(アコルドゥ)』のオーナーシェフです。

重厚な扉の先でまず目に飛び込んで来るのは、吉野ヒノキを使った鉋仕上げのバーカウンターと吉野スギに特殊な曲木技術を施した芸術品さながらのカウンターチェア。

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「ご来店になるお客さまもまず最初にこのカウンターとチェアの美しさに驚かれます」と語るのは、スタッフの近藤さん。カウンター上部にあしらった吊装飾は、ならまちの町家格子をイメージし、吉野ヒノキに日本古来の「名栗加工」※を施したもの。1階のショップスペースとはまた異なる奈良の木の新たな一面を感じさせてくれます。

※名栗加工・・・角材や板に「突き鑿」や「ちょうな」、「与岐」などで独特の削り痕を残す日本古来からの加工技術。

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吉野ヒノキで作られた吊装飾

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レストラン&バル『TOKi』スタッフ 近藤 綾香さん

『TOKi』では、レストランでコース料理を、バルエリアでは一品料理を提供。今回いただいたのは、「大和肉鶏のアサード 柿のフライとジェラート」と「三輪山本の手延べパスタ麺 結崎ネブカと大和橘 五穀豊穣」の2品。“食”を通して奈良の魅力を伝える役割も担う『TOKi』。提供する料理について、川島シェフはこう解説してくださいました。

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シェフ 川島 宙さん

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「大和肉鶏のアサード 柿のフライとジェラート」

「こちらは、大和肉鶏という非常に味わいのある鶏肉と吉野の柿をパン粉づけにしたフライ、さらに柿のシャーベットを添えています。まずあたたかいお肉とフライを食べていただいて、そこに柿シャーベットの冷たさが加わることで、口の中で変化する温度から季節の移ろいを感じてもらえたらと考えました」

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「三輪山本の手延べパスタ麺 結崎ネブカと大和橘 五穀豊穣」

「手延べパスタ麺に添えたのは、観世能発祥の地・川西町結崎の名産品・結崎ネブカ。『その昔、空から舞い落ちてきたネギと能面を使って五穀豊穣を祈願し橘の香りがする庭で舞った』という説話にインスピレーションを得ました。『奈良にはこんな食材がありますよ』ということだけではなく、歴史や環境も含めて奈良という土地を料理で表現し、最終的には奈良に足を運んでいただくキッカケになればと考えています」

料理はもちろん『TOKi』を構成するあらゆる要素が、奈良の魅力を語っているよう。「椅子の脚に使われている吉野スギは、柔らかくデリケートな材木。そんな吉野スギを家具にしたときに、より繊細で奈良らしい雰囲気と歴史の深みが感じられる空間が完成する」と語る川島シェフ。『TOKi』でのひとときは、味や季節感のみならず悠久の歴史との時間のつながりを体感する喜びと発見に満ちあふれています。

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テーブルには吉野ヒノキが 椅子の脚には吉野スギが使用されている
写真提供:奈良まほろば館

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プライベートな空間が広がる個室

イベントスペースで奈良を知る。学ぶ。体感する。

『TOKi』と同じく2階に位置するイベントルームでは、有名な社寺から僧侶や宮司を招いた講演会やお写経教室、県内市町村の魅力を伝えるパネル展など、奈良にまつわる催しを定期的に開催。奈良に足を運んだことのある方はもちろん、「奈良まほろば館」をキッカケに奈良への興味が深まった方へ向けて、ワークショップ形式のイベントなども予定しているそう。

また、11月23日(火)~12月5日(日)には、奈良の木の魅力を伝えるイベント「過去から未来へ ― つなぐ奈良の木」も開催されます。文化財を未来へつなげるための修理や復原、生活を彩る家具やアート、生活雑貨まで。様々な場面で活用される奈良の木を、企画展示やセミナー・講演会、製品販売を通してご紹介します(イベント詳細は、記事最後のInformationをご覧ください)。

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食体験や新たな発見が、奈良へ足を運ぶキッカケに

「さまざまなかたちで奈良の伝統とトレンドに親しんでいただきたい」と語るのは広報担当の谷口さん。「『奈良まほろば館』では、奈良にまつわる様々なものを取り揃えております。中には、現地でも手に入りづらい旬の品物が店頭に並ぶことも。歴史ある伝統工芸品はもちろん、蚊帳ふきんや日本橋時代から人気の高い『吉野田舎あげ』など、毎日の暮らしに取り入れやすい奈良のいいものをたくさんご用意しております。そうしたものとの出会いを楽しんでいただくのはもちろん、ここでの食体験や発見が実際に奈良へ足を運んでいただくキッカケになれば嬉しいです」。

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奈良まほろば館 広報担当 谷口 さくらさん

奈良の伝統と歴史を食や空間で堪能できる「奈良まほろば館」。奈良に親しみのある方にとってはもちろん、暮らしを彩るいいモノとの出会いを楽しみたい方も、ショートトリップ気分が味わえる「奈良まほろば館」へぜひ足を運んでみてくださいね。

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INFORMATION

奈良まほろば館(施設情報)

住所 〒105-0004東京都港区新橋1丁目8-4 SMBC新橋ビル 1F・2F
営業時間 ショップ
11:00〜20:00

イベントルーム
11:00〜19:00
※「過去から未来へ ― つなぐ奈良の木」最終日(12月5日(日))は、17:00終了。
※セミナー・講演会を実施している間は展示をご覧いただけません。
予めご了承ください。

「TOKi」(レストラン&バル)
レストラン
[火~土]
12:00~15:30(L.O.13:00)
18:00~22:00(L.O.19:30)
[日]
12:00~15:30(L.O.13:30)

バル
[火~土]
12:00~15:00(L.O.13:30)
17:30〜22:30(L.O. food 21:00/drink 22:00)
[日]
12:00~18:00(L.O.food 17:00/drink 17:30)

定休日 月曜日・第2 第4日曜日
※11月現在。営業時間に変更可能性あり。詳細はHPへ。
URL https://nara-mahoroba.pref.nara.jp/

INFORMATION

「過去から未来へ ― つなぐ奈良の木」(イベント情報)

法隆寺をはじめとする歴史的な木造建築が残る古都・奈良。貴重な文化財は先人たちの木を活かす知恵や技術に支えられ、過去から現代まで受け継がれてきました。

また、奈良県吉野地域は日本最古の林業地域のひとつ。その気候風土と独自の育成方法により良質な木材を育ててきました。

企画展示では、文化財を未来へつなげるための修理や復原から、私たちの生活を彩る家具やアートまで、様々な場面で活用される奈良の木をご紹介します。

また、企画展示と連動したセミナー・講演会や、奈良の木を使ったカッティングボードやカトラリー、箸、アロマオイル、フローリング等の販売もあわせて行います。

日時 2021年11月23日(火)~12月5日(日)11:00~20:00
場所 奈良まほろば館 1F、2F
内容 【企画展示】2FイベントルームA
企画展示の詳細はこちら

【企画展示連動セミナー・講演会】2FイベントルームA
11月23日(火)13:00~16:00
「奈良の木大学2021 in 東京」
12月5日(日)14:00~15:45
「完成間近!平城宮跡第一次大極殿院南門復原工事にみる
歴史的建造物の復原における奈良の木の活用」
企画展示連動セミナー・講演会の詳細・申込はこちら
※要事前申込・先着順

【奈良の木を使った製品の販売】1Fショップ

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