2023.09.21(更新日)
職人の技が光る、奈良の木の美しい”椅子たち”<東京ギフト・ショー春2020>レポート!
はじめに
展示ブースは、木目が細かく真っ直ぐな美しい奈良の木(吉野材)を使った椅子の魅力を際立たせるアートギャラリーをイメージしたデザイン。こちらは組み立て式で、持ち運べる仕様になっているため、今後のイベントでも再利用することができるなど、木のサスティナブルな魅力も組み込まれた展示ブースとなっていました。
つくり手の想いがこもった奈良の木の椅子
今回出展したのは、奈良県吉野郡を代表する4つの工房。展示ではつくり手のこだわりと、奈良の木の美しい木目、そして木肌を生かした椅子がずらりと並びました。今回は、作品のつくり手、4つの工房の作品について、展示の様子とともにご紹介していきます。
studio Jig
木工作家の平井健太さんが手がける家具ブランド「studio Jig」。木材らしからぬ印象を与えてくれる、緩やかで美しいカーブを描くデザインは、平井さんの「既成概念を疑おう」というコンセプトから生まれたものです。
吉野スギの特性である「長尺無節」を活かし、「Free Form Lamination」という成型合板技術により、木材の繊維が切れることなく立体を構成することで、軽く柔らかい杉材でも家具としての強度を実現。杉材特有の温かみや肌触りも魅力のひとつ。大胆なデザインながらも、日常の生活に自然と溶け込む作品となっています。
KIRIDAS 十津川
奈良県十津川村で活動する木工作家たちが集まって運営する「KIRIDAS 十津川」。オリジナルブランド『KIRIDAS ORIGINAL』は、十津川村の大自然に育まれた木材を使用し、スギやヒノキを活かす家具をコンセプトに、材料だけでなくデザインから製作までのすべてを十津川村で行っています。
他にも家具デザイナー岩倉榮利氏監修の「TOTSUKAWALIVING」シリーズや、十津川村の職人のオリジナル品やオーダーメイド家具の製作・販売も行っており、こだわり抜かれたデザインやフォルムの家具たちは、生活にすっと馴染んでくれそうです。
2023.09.21(更新日)
職人の技が光る、奈良の木の美しい”椅子たち”<東京ギフト・ショー春2020>レポート!
IZURU 維鶴木工
奈良県東吉野村を拠点に活動する椅子専門の木工所「IZURU 維鶴木工」。ただ長持ちするだけではなく「年月が経っても飽きが来ず、より愛着が増していくデザインや素材であることが重要」という考えのもと、作り出された「IZURU」の椅子は、なめらかな手触りで使う人を癒し、時間の経過とともに色合いや風合いが変化する木ならではの魅力を楽しむことができます。
下市木工舎 市 ichi
サンドペーパーを使わず鉋(※)だけで作品を仕上げる「下市木工舎 市 ichi」の家具。人の手で何十年、何百年と守り育てられてきた緻密で優しい色合いの吉野スギを、造形から仕上げまでを鉋で行うことで、木そのものの美しさやぬくもりを引き出しています。
ひとつひとつ手間暇をかけて丁寧に作られる「下市木工舎 市 ichi」の椅子は、鉋仕上げの技術により、吉野スギのやわらかさや温かみが残るため、快適で優しい座り心地を実現。吉野スギ本来の木目や鮮やかさを感じることができます。
※鉋(かんな):主として材木の表面を削ってなめらかにする目的で使われる工具。
まとめ
世代を超えて受け継がれる奈良の木
約500年前の室町時代までさかのぼる事ができるという吉野林業の歴史。そんな歴史の深い奈良の木を熟知したつくり手たちが作り出す家具や椅子は、節が少なく、木目が緊密で真っ直ぐな吉野スギ、吉野ヒノキの美しさを存分に引き出すこだわりが詰まっています。
作り手の想いが詰まった奈良の木の椅子は、長く使うことで素材の魅力が増し、使い込むことの楽しさや、天然素材ならではの温もりや癒しを感じることができます。家で過ごす時間が増えた今だからこそ、長く寄り添える、奈良の木の家具を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
2023.09.21(更新日)
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