ARCHITECTURE
訪れた人が奈良の文化と出会う場所
奈良県庁
玄関ホール・EVホール
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奈良県に訪れた人たちをもてなす
樹齢200年以上の奈良の木
日々、多くの観光客で賑わう奈良公園。その向かいに建つ奈良県庁は、屋上が一般に開放されていることもあって、いわゆる県庁舎というだけでなく、多くの人々が訪れるまさに奈良県の玄関口としての役割を担っています。その入口から一歩入ると、壁や天井、手すりなどに樹齢200年を越えるスギとヒノキがふんだんに使われており、節のない柾目(まさめ)や細かく均一な年輪など奈良の木ならではの美しさを生かした、上質な木質空間による安らぎを感じられます。ロビーにあるソファや照明、展示物を設置する棚などにも奈良の木が用いられており、寺社仏閣の柱をイメージしたデザインも見逃せないポイント。奈良県庁舎は、これまで奈良県が育んできた木の文化を発信し、訪れた人に奈良の木の心地良さも感じていただける場となっています。
玄関ホール・EVホール">
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木とスチールが織りなす、
心地の良いデザイン
またEVホールに目をやれば、樹齢80年以上のスギ材を水平に並べた壁面が。地下1階から6階まで、のべ2,502本のスギが用いられています。一本一本の木材の寸法や間隔に微妙な変化をつけ、その隙間から見えるクロス状のスチールと対比させることで、それぞれの素材の美しさを強調。奈良県では、このような木の魅力を引き出す建築デザインを庁舎に取り入れ、現代の暮らしやビジネスに馴染む木材の新しい使い方を多くの人々に伝えています。
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VOICE FROM
木の自然な表情が、
利用者の心を和ませる
〔奈良県庁 職員〕
玄関ホールとEVホールが木質化されたことで、昔に比べて建物の雰囲気が明るくなりました。県庁内の内装に木を使うことで、来庁される県民の方々にも、木のあたたかみを実感していただけると思います。コンクリートの壁にはない“木の自然な表情”が気分を和ませてくれるでしょう。重厚な玄関ホールとモダンなEVホールの雰囲気の違いも楽しんでみてはいかがでしょうか。
INFORMATION
奈良県庁 玄関ホール・EVホール
ADDRESS
奈良県奈良市登大路町30