2023.12.21(更新日)
木の温もり溢れる空間で癒しのひとときを。奈良の木を使ったおすすめカフェまとめ
1) 吉野桧の香りに包まれながら、かまどで炊いた絶品ごはんが味わえる『鹿の舟』
画像提供:笹の倉舎 笹倉洋平
伝統的な生活文化が今も色濃く残る“奈良町(ならまち)”。その南に位置する『鹿の舟』は、この土地の魅力を伝える奈良町南観光案内所を中心とした複合施設として、2015年11月にオープンしました。
『鹿の舟』は観光案内所の『繭』、食堂とグローサリーの『竈』、ティールームの『囀』の3つの建物から構成。その中でも、奈良の木の存在感を特に感じられるのが『竈』です。
一番の魅力は、伝統的なかまどで炊いた美味しいごはんを食べられること。奈良県産のお米を使用し、かまどにくべる薪にも奈良・吉野の桧が使われるなど地産地消へのこだわりも感じられ、かまどに火を入れた瞬間から店内全体が桧の芳醇な香りに包まれます。
そのほかにも店内のテーブルや椅子は吉野桧、お箸は吉野杉で作られ、まさに奈良の木づくしの空間。そこには、「人々の暮らしにずっと寄り添ってきた奈良の吉野桧や吉野杉の歴史を、美味しいごはんと共に実感として伝えたい」というお店の想いが込められています。
画像提供:笹の倉舎 笹倉洋平
内装から食事まで、奈良の魅力が存分に堪能できる空間でランチを楽しんでみてはいかがでしょうか?また、食事の後はグローサリーでショッピングもおすすめです。
2) スイーツを食べながら、奈良の木の家具選び『Café & Sweets/リトルオーブン』
奈良県東吉野村にある『Café & Sweets/リトルオーブン』はパティシエが手掛ける小さなカフェで、お隣には家具作家であるパートナーの工房が併設されています。
木・金・土曜日に営業している店内では、優しい味わいのケーキや焼き菓子、ドリンクなどを提供。とりわけ季節のフルーツを使ったケーキは、風味の豊かさはもちろんのこと、あざやかな彩りが目も楽しませてくれて、スイーツ好きの方からも人気の逸品です。
また、カフェには家具作家のパートナーが手がけた木製の家具や雑貨がたくさん並んでおり、店内から家具工房を見ることができるのもこのお店の魅力。
カフェの厨房になっている棟の外壁は“ウッドシングル張り”で、近くの製材所で購入した吉野杉の荒木を使ってパーツを作り、丁寧に一枚一枚張ったのだとか。それぞれ異なる木目が並ぶ外壁には、手作りすることを大切にするご夫妻ならではのこだわりが感じられます。
もちろん内装にもこだわりが。ヘリンボーン模様の床には吉野桧が使用されています。
さらに、カフェのテーブルに置かれたメニューはオーダー家具のカタログにもなっており、吉野の木材を使った温かみのある作品がたくさん紹介されています。カフェでお茶やケーキを味わいながら、自分の部屋に合う家具を想像する、『Café & Sweets/リトルオーブン』だからこそ堪能できる楽しみ方をぜひ体験してみてください。
INFORMATION
Café & Sweets/リトルオーブン
住所 | 〒633-2423 奈良県吉野郡東吉野村小栗栖77 |
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URL | https://www.instagram.com/_littleoven_/ |
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2023.12.21(更新日)
木の温もり溢れる空間で癒しのひとときを。奈良の木を使ったおすすめカフェまとめ
3) 吉野の木の温もりと豊かな自然の中で、こだわりの食事とスイーツが楽しめる『カフェ・ミッツ』
奈良県大淀町に、2020年にオープンした『カフェ・ミッツ』。構造材に吉野杉・吉野桧、外壁の飾りの柱や店内の縦の柱に吉野杉を使用した店舗では、木の温もりに包まれながら、厳選された地元の食材やこだわりの自家製パン&ハムを使った日替わりランチなどが味わえます。
さらに、2022年12月7日(水)からは、隣接するケーキ屋さん『ラ・ペッシュ』のモンブランをイートイン&すべての時間帯で注文可能に(詳細はInstagram【@cafe_mitz_yoshino】)。「奈良のモンブランと言えばここ!」と評判の絶品モンブランを、この機会にぜひ。
店の建築に吉野杉や吉野桧を使った理由についてオーナーは、「生まれ育った吉野の杉を使って自宅を建てたところとても住み心地が良かったので、店舗を建てるときもその良さを多くの皆さまに知ってほしいと考え、吉野杉や地元の木々をたくさん使用しました」と語っています。
木の温かみを感じる店内の大きな窓からは、吉野の豊かな自然が見渡せます。自然たっぷりの風景を眺めながら、のんびりと美味しい食事やお茶を楽しんでみては?
4) 吉野杉・桧の良さを15年間にわたって伝え続ける『猫と木箱のお店 月うさぎ』
奈良県宇陀市ののどかな里山にある『月うさぎ』は、築120年の古民家で四季折々の景色を眺めながら、地元の野菜をたっぷり使ったランチを堪能できる“雑貨屋カフェ”です。
オーナーが大阪から奈良に移住してきたのは2007年で、宇陀市の隣の東吉野村で知人から村おこし事業に誘われたことがきっかけ。そのころから県産材の良さを伝える活動を行いながら、吉野杉・吉野桧を使って空き家を自らリノベーションした古民家カフェを営んでいました。
その後、2018年の春に現在の宇陀市に移転。2022年からはより多くの人に木の良さを知ってほしいと、吉野杉や吉野桧の木箱などの雑貨も扱う“雑貨屋カフェ”のスタイルとなりました。
自由気ままに過ごす看板猫たちに出会えることも魅力の店内は、オーナーの木へのこだわりがそこかしこに感じられます。そして、床や天井には吉野杉を使用。テーブルなどの家具も吉野杉や吉野桧で作られているため、木の香りや温もりを空間全体で体感できます。
お店を訪れた方が内装で使われている奈良の木に感激し、実際に吉野杉を使って家を建てたこともあれば、店舗の内装として奈良の木を使いたいと相談に来る方もいるそう。
また、夏休みには子どもたちに木の家の形をした貯金箱の木工教室を開催したり、間伐材を使った簡単に組み立てられる三角屋根のログハウスを建てたりと、お客様に奈良の木の良さを伝える活動を約15年間にわたって継続して行っています。
今では若い人たちが林業に興味を持って奈良の南部に移住したり、家具職人が増えたりと、『月うさぎ』のメッセージが多くの方たちに届いている様子。県産材や林業の魅力を多くの人に知ってもらいたいと願うオーナーのこだわりが、細部にまで行き届いたお店です。
5) 原木が並ぶ光景を眺めながら食事やお茶を楽しめる『カフェ・ル・ルポ』
『カフェ・ル・ルポ』は2019年の夏に、奈良県吉野町飯貝にある『原木市場』の目の前にオープン。『原木市場』とは山から伐り出された原木の競りが行われる市場のことで、日常では見られない加工前の原木がずらりと並び、その光景を眺めながら食事やお茶を楽しめます。
さらに、窓の外だけではなく、店内にも木がたくさん。中央の一枚板のテーブル、椅子、梁・柱、カウンター上の太鼓梁など、さまざまな箇所に吉野杉がふんだんに使われています。そしてそこには、オーナーと職人さんたちとのこんなエピソードがありました。
「杉は木質が柔らかいので傷がつきやすく、水分を吸収して跡形がついたりもします。けれども『そんな傷や汚れが“味”』だと、木を扱う職人さんたちはよく仰います。お店を始めるとき、設計士さんが『吉野にいて木目のクロスはダメでしょう。木目にするならホンモノに。クロスにするなら全然違うものにするべき』と言われて、吉野杉を使うことに決めました」
地元・吉野の木を大切にするオーナーの想いが詰まったカフェは、木を愛する人々の憩いの場。店内外で奈良の木を満喫できる空間で、手作りの日替わりランチとお茶を楽しんでみては。
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