2023.09.29(更新日)
木桶仕込の醤油からクラフトビールまで!吉野杉を使った食品まとめ5選
今回は、吉野杉の木桶で仕込まれた老舗醸造所のお醤油や吉野杉で香りづけしたクラフトビールなど、吉野杉を使ったさまざまな食品をご紹介します。
蔵つき酵母が生み出す独自の味わい。老舗蔵元の木桶仕込醤油
1907年創業の大門醸造は、吉野杉の木桶を使った昔ながらの製法で長期熟成の天然醸造醤油をつくり続ける老舗の醤油蔵元。自然豊かな土地と変化に富んだ奈良盆地の気候は、醤油づくりに最適な環境なのだそう。
「赤ちゃんからご年配の方まで、日々の食卓で安心して口にできる信頼のしょうゆを」との想いで醤油づくりを手がけるのは、4代目当主・大門奈良子さん。食品添加物を使わず、無農薬の大豆や小麦などのこだわりの素材を使い、吉野杉の木桶で2年間じっくりと熟成させます。さらに、創業時から受け継がれた100年の歴史ある蔵や長年使い込まれた木桶に棲みつく無数の酵母が、独自の味わいを生み出しています。
[ 商品名:木桶仕込しょうゆ / 容量:150㎖ / 価格:540円(税込)]
大量生産では叶わない、伝統の美味しさを追求した大門醸造の醤油。なかでも『木桶仕込しょうゆ』は、その旨味をダイレクトに感じられる一本。青菜のおひたしや冷奴など、シンプルなお料理で味わいたい逸品です。ラベルには、奈良県指定伝統的工芸品の赤膚(あかはだ)焼に描かれる「奈良絵」のイラストが。見た目からも味からも奈良の伝統が感じられ、いつもの食卓に花を添えてくれることでしょう。
開栓後もお醤油の美味しさを保つ秘訣は、きちんと栓をし、日の当たらない冷暗所に保管すること。公式サイトには、お醤油を使ったレシピ集「しょうゆやさんの食卓から」も。この一本から奥深いお醤油の世界に触れてみては?
ふくよかな味わい、木桶仕込の純米酢を使ったマヨネーズ
『吉野杉桶造純米酢のマヨネーズ』は、吉野杉の木桶で熟成させたまろやかな純米酢と新鮮な卵を使用した、ふくよかな味わいが特徴のマヨネーズです。
[ 商品名:吉野杉桶造純米酢のマヨネーズ / 容量: 210g / 価格:864円(税込)]
商品名にもなっている「吉野杉桶造純米酢」を醸造しているのは、奈良県橿原市にある醸造元「ミヅホ」。南には万葉集で知られる耳成山、畝傍山、香久山の大和三山を、東にはお酒の神様として祭られている三輪山をのぞむ、豊かな自然と歴史が息づく土地で米酢と味噌を製造する会社です。
お酢づくりに使用されているのは、丁寧に時をかけて育てられた吉野杉で組み上げた木桶。良質なお米からつくった麹をもとに、昔ながらの製法に則り桶の中でゆっくりと3ヶ月以上かけて育むことで、芳醇で深くまろやかな味わいの米酢が仕上がるそう。
和え物、炒め物などにはもちろん、野菜スティックや温野菜に添えてマヨネーズそのものの美味しさを堪能するのもおすすめです!
まるでハム!香り深い豆腐の燻製
「豆腐を肉のように食べられるように」との願いを込めて名づけられた『大和食夢(やまとはむ)』。吉野杉のチップを使って燻すことで、香りもいちだんと芳醇に。奈良の木を生かし、切り口・食感を本物のハムに近づけた、深い香りと味わいが特徴の、まるでロースハムのような食べごたえのある一品です。
[ 商品名:大和食夢(やまとはむ) / 容量: 80g× 2個/ 価格:1,080円(税込)]
そんなユニークな逸品を手がけるのは、“奈良流”を目指し歴史ある食文化に根ざした製品づくりを続けている「豆腐工房我流」。試行錯誤の末、6年前に豆腐の燻製に成功したのを皮切りに、豆腐の奈良漬や、奈良で生まれた醤糀(ひしおこうじ)を使った豆腐の発酵食品など、個性豊かな創作商品を開発している豆腐工房です。
燻製には、香りづけはもとより、色合いを良くする役割も。まずは桜で燻し、吉野杉のチップで色合いを良くすることで、香り味わいともに豊かな『大和食夢』に仕上がるのだそう。さらに、数時間掛けて炊き上げアク抜きをした奈良の檜を添え木として使用することで、更に香りを豊かにしています。
スライスしてそのまま頬張るのが、おすすめの食べ方。お酒好きの店主がつくっただけあって、晩酌時の最高のお供になってくれるでしょう。また、巻物やサラダ、チャーハンなどに加えても美味しくいただけるそう。未開封での保存期間は、要冷蔵で半年ほど。基本的には食べきりサイズなので、真空パックの袋を開けたらフレッシュなうちにどうぞ。吉野杉の香りを堪能できる、ヘルシーでユニークな「豆腐珍味」です。
東吉野村の自然の恵みを生かしたクラフトビール
2018年に奈良県東吉野村に移住してきた石井啓順さんが2020年8月にオープンした「グットウルフ麦酒」。グットウルフという名は、明治時代に同村で日本最後のニホンオオカミが捕獲されたことに因んでいるそう。美しい清流と深い山々に囲まれた地で、自然の恵みを活かしたクラフトビールづくりを行うブルワリーです。
そんな東吉野村の土地の豊かさと味わいを感じられるのが、吉野杉の香りを宿したペールエール『良狼-ROU ROU-』。ビールの仕込みには、醸造所の近所に住まわれている林業家が伐採したという節のない樹齢80年生の吉野杉でつくったウッドチップを使用。コクと深みのあるイングリッシュ・ペールエールをベースとした、マイルドで軽やかな喉ごし。酵母の発酵による香りの変化で、奥深い味わいとすっきりとした爽やかな後味が印象的なビールです。
[ 商品名:良狼-ROU ROU- 吉野杉のペールエール/ 容量: 330ml / 価格:550円(税込)]
注ぎたての美味しさを味わってみたい!というビール通の方は、ぜひ東吉野村にあるタップルームを訪れてみては? 築100年を超える古民家をリノベーションした座敷で、のんびりと味わう格別の一杯が待っていますよ。
吉野林業の歴史が詰まった木桶仕込みの日本酒
地元吉野の風土に寄り添った酒造りを営む「美吉野醸造」が手がける『百年杉 木桶仕込み』は、酒造りに吉野杉の木桶が使われており、山廃仕込みならではの酸のしっかりとした力強い酒ながら、穏やかな吉野杉の香りに包まれた優しい口当たりも持ち合わせ、木桶仕込みならではのナチュラルな味わいを感じられる一品です。木桶の材料に適した吉野杉が育つまで100年以上かかることから”百年杉 木桶仕込み”と名付けられているそうです。
[ 商品名:百年杉 木桶仕込み/ 容量: 720ml / 価格:3,080円(税込)]
※3月1日(火)ご注文分より価格変更。
美吉野醸造が位置する奈良県吉野郡は昔から林業が盛んで、林業とともに樽や桶の側板(樽丸)をつくる産業が発達してきました。吉野杉は節が少なく年輪が細かいことから酒が漏れずに密閉性が保たれます。さらに、香りが穏やかで、できあがった酒が赤くならないことから、樽や桶づくりに重宝されたのです。
しかし、戦後の量産時代、安全に大量のお酒を醸造することが求められ、メンテナンスが容易で殺菌が簡単に行えるホーロータンクによる酵母菌添加型の安全醸造が酒造りの常識になりました。そんな時代にあえて、酵母菌を添加しない山廃仕込みを酒造りの基本方針とし、木桶仕込みを復活させたのは、地元吉野の自然風土や文化を今に伝えたいという想いから。吉野という地だからこそ生まれた味わいを、心地よい木香とともに楽しんでみてはいかがでしょうか。
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